どんな風に夜を過ごしても

どんな風に夜を過ごしても 昇る日は同じ

どんな風に夜を過ごしたら 思い出せるのかなぁ

[syrup16g/不眠症]を聴いている時にふと脳内でリンクしました。
『どんな風に夜を過ごすのか』と言う自身への問い掛け、つまりこれは主人公が不眠症である事を間接的に示しているわけですが、非常にこの一節はその点にリアルさが溢れているなぁと思いました。
「昇る日は同じ」という部分からその不眠状態が幾日間続いていることが分かります。
アレンジ・歌唱も相まって時系列の進行による主人公の心理の変化の描写もまた妙なる箇所です。そういえば[Title of mine」にも「雀鳴くまで 考えたって一つも分からなくて」という部分もありましたね。
気付けばでかい過ちを犯してて、でかい喪失を経験して、もうおせえかねぇー、もうおせえよねぇーと、喪失の事実を理解していながらも夜を眠れないまま過ごして立ち止まったままの主人公が、
時の経過とともに幸か不幸か「君」の温もりを忘れてしまっていく事によって、痛みと寂しさと孤独は抱えながらも、「君」の事を踏ん切り付け、また「君」の居ない道の上を進もうと決めた・・・。
乱雑に概略してしまえばロストマンはこんな感じのストーリですが、あのような細かい部分が多い為細部までの分析は躊躇いつつある状況ではあります。