星の鳥

ライオン

ライオン 「王様気分につき合わされるのはごめんだな」 小此木啓吾は、現代人は自己愛を互いに傷つけないようにして自己愛のカプセルの中で暮らしているようなもの、と述べているが、ライオンのこの一言はその間逆の性質をしめしている。さらに言えば森のコ…

2人の家来について 王様の宝物をガラクタと呼ぶ視点で見るならば、「2人の家来」は「単なるおもちゃ」となるだろう。「王様」が、幼児的自己愛のもと勝手におもちゃを家来と見做してるだけ。フロイト心理学的に言えば、ナルシスティックエクステンンションと…

冠=王様の自己愛の象徴 これを置くということは、肥大化した自己愛をいったんは放棄するということである。こうして王様は森の動物たちと交流し、コミュニティを形成することが可能となった。 肥大化した自己愛を放棄して〈社会〉形成が可能になる一方で、…

王様について

ひとつのテキストにまとめ上げる能力と時間がまだ僕に無いので、部分部分で小出しにしてきます。その際、他の文脈からの引用が多くなると思いますが、ひとえに僕の怠惰です。既存の概念に載せて作品を解釈することは、効率的ではあるかもしれないが本義から…