時間/空間

「時空」という言葉は字面からすれば時間と空間の両者について言及した語だと考えられるけども、実際の日常言語においては専ら前者のみを喚起してるように思える。真木悠介「時間の比較社会学」(岩波現代文庫)の序章でも、「人は自分の生が時間的に無限でないことを恐れるのに対し、空間的に無限でないことについては全く恐怖しない」という旨のことが述べられている。実際に「時空かくれんぼ」についても「空間」に意識的なひとってじつは少ないんじゃないかな。「隠れる場所はいつ(when)/どこ(where)であろうと」とあるんだけどね。
■「時間」かくれんぼについての具体例
・明日の課題(24時間)
・夏休みの宿題(40日間)
・受験(3〜年)
■「空間」かくれんぼについての具体例
・自分の部屋(4畳半〜6畳)
・ダンスフロア(電車に乗って30分)*1
アフガニスタンまで(証生さん)
などなど。アフガニスタンはブラック過ぎかな。横軸を空間、縦軸を時間に座標を取って定量化してみるのも面白いかも。
ちなみに<時間/空間>の対立項はいたるところで出てきますので、おさえとくといい気がします。

*1:電車に乗って30分は「時間」ではなく「空間」をあらわす。「光年」は距離の単位であることと同義。ちなみに飴玉の唄も時間/空間の座標軸がしかれている