追記

中々忙しいのです。でもぽつぽつ投下していければなと。 また、先日の通り魔事件についてはいろいろと考えさせられる所がありましたが、どのような視点でもってこれを考えるべきなのか判断しかねていますし、あえて言及すべきことでないような気もします。し…

「生と死」から「世界と実存」へ

「ユグドラシル」が「生と死」を主題に据えた作品なら、 「orbital period」は「世界と実存」のアルバムと言える。 どちらも、「線を引き」、すなわち、2項対立を用いて、〈個〉のありようを描く。また「『生』と『死』」も、「『世界』と『実存』」も、い…

ライオン

ライオン 「王様気分につき合わされるのはごめんだな」 小此木啓吾は、現代人は自己愛を互いに傷つけないようにして自己愛のカプセルの中で暮らしているようなもの、と述べているが、ライオンのこの一言はその間逆の性質をしめしている。さらに言えば森のコ…

2人の家来について 王様の宝物をガラクタと呼ぶ視点で見るならば、「2人の家来」は「単なるおもちゃ」となるだろう。「王様」が、幼児的自己愛のもと勝手におもちゃを家来と見做してるだけ。フロイト心理学的に言えば、ナルシスティックエクステンンションと…

飴玉の唄 解釈

飴玉の歌について。「神様」と「飴玉」のメタファーについて書き出してみよう。 ・・・・ 神様 「神様」 A.個人の生では及び得ないような「彼方」に及びえている存在のメタファー(空間的無限者) B.個人の生を超えて「過去」からずっと「未来」まで続く存…

条件付き承認は不承認である

初めてタイトル聴いたとき、今日5月1日のことだと信じて疑わなかった(笑)だって「労働者」の「祝日」でしょー、まさに「人間という仕事」の同業者組合(=「ギルド」)に属する人たちにとっての「ホリデイ」じゃん。しかもこれって原理的に矛盾してること…

「応答願ウ」voyagerについて

一人きりで暗い宇宙を旅するvoyager、「彼」に寂しさを感じる、共感する。結構。 でも「それ」は、 音ヲ繋ギメロディーヲ送ル という行為をしているだけに過ぎないのかもよ。ほんとにそのうたが、voyagerが「心」を持つ事の明証足りうるか?そこに「機械」が…

冠=王様の自己愛の象徴 これを置くということは、肥大化した自己愛をいったんは放棄するということである。こうして王様は森の動物たちと交流し、コミュニティを形成することが可能となった。 肥大化した自己愛を放棄して〈社会〉形成が可能になる一方で、…

王様について

ひとつのテキストにまとめ上げる能力と時間がまだ僕に無いので、部分部分で小出しにしてきます。その際、他の文脈からの引用が多くなると思いますが、ひとえに僕の怠惰です。既存の概念に載せて作品を解釈することは、効率的ではあるかもしれないが本義から…

時間/空間

「時空」という言葉は字面からすれば時間と空間の両者について言及した語だと考えられるけども、実際の日常言語においては専ら前者のみを喚起してるように思える。真木悠介「時間の比較社会学」(岩波現代文庫)の序章でも、「人は自分の生が時間的に無限で…

寺山修司

一人でかくれんぼをしようと思ったら、鏡を相手にすればいい。こっちが目かくししているまに、もう一人のわたしが鏡の中にかくれる。手をほどいて「もういいかい?」と言うと、鏡の中から、「もういいよ」と言う声がきこえてくるだろう。 (寺山修司「赤糸で…

「記憶と引き換えにして」

その涙と引き換えに その記憶と引き換えに この唄と引き換えに 僕らは行ける ここでは辛い思いや何かを切り捨てた過去「の記憶」が前進を可能にしている。 もし過去は現在と不可分であるという立場を取れても、彼にとっては過去が「僕」を支えることは無い。…

「飴玉の唄」のよくわからないところその1

168 名前: 名前はいらない [sage] 投稿日: 2008/04/11(金) 17:20:35 id:CHc7opZU 「勝てない神様」のはずなのに「全てに勝つよ」ってのが凄く謎なんだ 勝てない神様に勝っちゃうんだよな?この矛盾がすんげー引っかかる 不死=無限の象徴の神様に対して、…

今後の方針

基本的に2年前と変わらず。変わらず、というのは特に読者を思いやることなく、自分が読んでそれなりに分かることばで書く、という意味で。 ただ、タイトルに「〜ひとりごと〜」みたいなの付けました。 「ひとりごと」を聴いて(オピピリのね)、少しいやらし…

続・おひさしぶり

おおよそ1年振りに書きますね。無事に俺の受験は終わってたりするんだ。そう、これが合格って奴ですよ・・・(喜) そんなわけで、このさしておもしろくもないネタが僕の復帰第一声ということになった(村上春樹ふうに) はい、何とか後期日程で都内の国立大学…

お久しぶり

おおよそ11ヶ月振りに書きますね。ところがまだ俺の受験は終わってなかったりするんだ。そう、これが現実ってやつですよ。。(泣) やべー、久しぶりなので文体が完璧に崩壊してますな(笑)本当はしっかり合格して意気揚々と戻ってきたかったんですが、『浪…

総合学習論文 孤独とエゴイズムの解釈 

BUMP OF CHICKENという名のロックバンドがあります。メンバーは全員20代、間違いなく今のティーンにとって最もポピュラーなロックバンドの一つとしてその名は上げられると思います。その歌詞について、つれずれと考察のような物を繰り返していった結果として…

僕にしか見えない

いつだって見つけるよ 君の場所は 僕しか知らない僕しか見えない 大きな孤独と小さな誇りが主人公の中でその「君」をより一層輝かせています。果たして、「僕にしか見えない」「君」の存在が彼に与えるのは絶望かそれとも否か。 結局、言葉(名前)にも歌に…

光の速さで

光を追い越したなら、そういう乗り物があったなら、人間は時を越えられるらしい。 光の速さで移動したならば、そういう乗り物があったなら、見送る人の声も手を振る姿も、直ぐに聞こえなくなるし見えなくなるだろう。時間は光の速さとほぼ同義で…やっぱり時…

僕らの中の僕

僕らの場所は 僕らの中に どんな時も とfire signでは唄われていますが、この部分は2通りに解釈することが出来ると思われます。 まず、「僕らの場所」というのは「僕ら」と言う集団の全員が共通に持つ場所だと捉える方法。例えばクラス・学校といった概念や…

supernova、地震=日本ナショナリズムの表れ?(笑)

述べられた手を拒んだその時に 大きな地震が起こるかもしれない 地震の全く起こらない地域ではこの歌はどういう風に受け取られるのでしょうか(^_^;)漠然と、バンプオブチキン、この時代のこの国に在り、って感じだなぁと思ってしまう時があるのですが、こ…

どんな風に夜を過ごしても

どんな風に夜を過ごしても 昇る日は同じ どんな風に夜を過ごしたら 思い出せるのかなぁ [syrup16g/不眠症]を聴いている時にふと脳内でリンクしました。 『どんな風に夜を過ごすのか』と言う自身への問い掛け、つまりこれは主人公が不眠症である事を間接的に…

本当の自分

自分探し、という言葉というか行為がありますが、「本当の自分」ってよくわからないなぁと思います。ちょっと気に食わないと直ぐに辞めて、あれは合わないこれは合わないとか自己を過信しすぎだと思います。 自分だけにしか与えられていない能力なんてほぼ無…

「太陽」という楽曲の日常性

二度と朝には出会わない 窓の無い部屋に動物が一匹 ユグドラシルの中でも一際ダークかつ内省的世界観を持つ「太陽」。 なんとなく、ひきこもりの精神を描写している、とか社会から完璧に断絶かつ自身もまたそれを望んでいる者を表現した歌、といった解釈を大…

「花はどこに咲いているか」という本について

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/483556880X/tukitotaiyo-22/250-3510614-0583406 前々から存在は知っていたのですが、なかなか読む機会が無くて。 でも色々とネットサーフしてたら内容に関して中々面白い記事を書いてくれてあったブログが幾つか…

心の中のロストマン

という副題で高①の時に読書感想文を書きました(笑)本読むのがめんどかったんですね〜。なんか見つけたのでうpしたいと思います。 ・・・ これほど大きな喪失は僕はこれまで経験した事が無かった。まだ15年の人生なので当然の事かもしれないが、むしろその…

知の無知〜知っているけど思い出せない、大切な物〜

「無知の知」という言葉があります。「私は私に知らないことがあると言う事をを知っている」という意味のソクラテスの言葉です。 そこで「知の無知」!某友人の考え出したオリジナルの言い回しです(笑)その意味は、 「知っているが思い出せない」 ・・・実…

愛という言葉をバンプが使わないのは

バンプオブチキンに於いて「愛」と言う言葉、また「愛しい」とかそういう派生語が使われてるのは、リトルブレイバーの初期の物のイントロを除けば、おそらく「ランプ」だけです。そのランプも、あまり具体的でなく、誤解を恐れずに言えば、全体からしてあま…

fire sign,誰かの為に生きるとは?

「情けは人の為ならず」と諺にあります。よく、『「情けをかけるのはその人の為にならないから」というのは間違っていて、「巡り巡ってその恩が自分に回ってくるから」というのが本当だよ』と言われたりします。 別にどっちの意味でも真理を付いてんじゃんと…

四連休に寄せて

学校とか部活は「いいやホリデイ」といって休みでも、人間という仕事は休みにはならないもので、心臓が始まった時から嫌でも人が持つ本当の恐怖に気付く為にこそ休息は存在しているのかもしれないと思います。あの星もあの月も、stage of the groundに生きる…